−続・ 転空魔城の怪談 (おまけ)−





「…兄さん」

フォルカの手がアルティスの身体を撫でる。愛おしげに胸から腰へ…さらに下へ…。

「フォルカ…」

優しい声に顔を上げ、見つめ合う……


 「今日は膝まで出てる、調子いいみたいだね兄さん。」


にっこり笑うフォルカ。


アルティスの霊体は覇気によって保っているため、アルティスの覇気の状態によって霊体の現れかたも違ってくるんだそうだ。
なのでこうしてフォルカが触診(?!)して毎日確かめているのである。


「フェルナンド、どうしたんだ?」
「い、いや…別に…」


さっきから顔を背けていたフェルナンド。
ちらりとアルティスの足元を見て、また目を反らしてしまう。だって足がないんだもの。


   (いくら修行が足りないって言われたって、いくら兄さんだからって…あれは怖ぇよ!!)


ごもっともです。





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